【遺伝子検査】全般性てんかんは自覚症状がないことも！遺伝子検査で分かるてんかんのリスクとは？

「全般性てんかん」というものをご存知ですか？

日々の生活の中で突然起こってしまう強いひきつけや痙攣のことと認識されている方は少なくはないのでしょうか。

実はこの「全般性てんかん」には、さまざまな種類が存在します。

その中には自分の中で自覚しづらい症状のてんかんもあり、気付くのが遅れると、最悪の場合、生命の危機に繋がる脳腫瘍などになってしまうこともあるのです。

さらに、この全般性てんかんになりやすい人にはある特徴があります。

今回は、「全般性てんかん」の種類や、自分がこの全般性てんかんなのか、また、全般性てんかんになりやすいのかが分かる「とある検査」についても紹介していきます。

・全般性てんかんとは？
・全般性てんかんの恐ろしさ
・全般性てんかんになりやすいのはどんな人？
・遺伝子検査でわかる全般性てんかん

全般性てんかんとは？

脳全体、神経細胞たちが突然過剰に興奮し、発作を発症する病気を「全般性てんかん」と言います。

日本では60万〜100万人の患者がいると推定されています。

この全般性てんかんは、痙攣の発作や意識のみを失う発作が特徴です。

以前までは、一回の発作だけではてんかんだと診断されませんでした。ですが、最近では細かく定義されるようになり、発作にもさまざまなタイプがあることが分かっています。

①強直間代発作
最初に強ばりが来ます。この強ばりを「強直発作」と言うのですが、この発作は意識を失うと同時に全身の筋肉が硬くぎゅっと縮まり、身体がつっぱる状態が続きます。その次にガクガクと全身の震えが起こり、この震えを「間代発作」といいます。間代発作はまるでリズムを刻むかのように筋肉が一定時間痙攣するのが特徴です。また、「大発作」ともいい、立っている場合は、必ず倒れてしまうほど強い震えになります。多くの場合、発作が出ている時間は3分程度となります。

②脱力発作
強ばりも痙攣も起きない発作を脱力発作と言います。この発作は、突然力が抜けるタイプの発作で、発症すると身体が支えられなくなってしまうため、倒れてしまう事が多いです。

③欠伸発作
この発作は、主に幼少期〜思春期に発症します。最大の特徴は、突然意識を失うこと。それまで行っていた動作が停止し、目はうつろになります。基本的には数秒程度で正常に戻ります。また、本人には発作の自覚がなく、発作中の意識がないのも特徴です。

④ミオクロニー発作
起きている時に、両手や両足がピクリと一瞬動く発作です。一度だけでは終わらず、何度も連続して症状が表れます。また、ほんの一瞬の間意識が飛んでしまい、立っている場合は倒れることもあるので危険です。症状が出るのは身体の上半身が主で、たまに下半身に出ることもあります。さらに呼吸の乱れや尿失禁などの症状も出ます。

以上のように、自覚しづらいてんかんも存在します。万が一、てんかんの症状が出ていたり、疑いがある場合は遺伝子検査や病院での診察をおすすめします。

全般性てんかんの恐ろしさ

病院での診察や遺伝子での検査の結果、てんかんと判明して自覚し、十分な対策を準備していたとしても、発作が5分以上続く場合や意識障害がある場合は「てんかん重積」と呼ばれ、救急車が必要となってきます。

ほとんどのてんかんの発作は1〜2分で治るとされています。ですので、てんかん重積が長時間続く場合は「よくある症状だ」と過信することは避け、必ず救急車を要請しましょう。

脳腫瘍などの生命の危険性があります。

全般性てんかんになりやすいのはどんな人？

てんかんを発症する人はさまざまです。

︎アルツハイマー病
︎脳腫瘍
︎自己免疫
︎感染症
︎脳血管障害
︎脳外傷